銀行勘定調整表(ぎんこうかんじょうちょうせいひょう)とは企業の「当座預金」残高と銀行の残高が一致しているかを表にして調べること。
なぜ?このような処理が必要なのか。
簿記3級の初期の初期に習った「当座預金」。今まで意識する必要はなかったが、時間的な差で残高が一致しないことがある。分かりやすく例え話をすると『銀行で振込を経験したことはないだろうか?』その時に『3時以降の振込みは翌日営業扱い』の経験がないだろうか? 4月1日の午後4時に振り込んだ場合、実際に相手先にお金が行くのは翌日の4月2日になると言うものだ。
この例え話だと銀行側の処理がまだ行われていないことになる。このように銀行側あるいは企業側のどちらかに問題があって両者の残高が一致しないことがある。決算時にそれはまずいので原因を調べて調整しようというものが銀行勘定調整表である。
学習ポイント
・銀行勘定調整表には3種類ある。ただしメインとなる1種類を覚えれば残りは楽。
・処理には6種類の項目がある。この項目は勘定科目名ではないが覚えておこう。
・大切なのは「企業側の処理」なのか「銀行側の処理」なのかを理解すること。
・簿記2級の試験では「銀行勘定調整表」そのものを作成する問題は少ないが、問3の決算整理事項でで仕訳問題として多々出る。 つまりこれを理解しておかないと当期純利益はまずあわなくなる。
銀行勘定調整表には3種類あるといったが、まず覚えるのがこの「両者区分調整法」(りょうしゃくぶんちょうせいほう)である。
「両者」つまり「企業と銀行」を「区分」して(分けて)調整しよう!という考え方。
企業の当座預金の残高と銀行の残高に対して調整処理を行い、最終的に両者は一致する。
残りの「企業残高調整法」と「銀行残高調整法」は「両者区分調整法」の処理を加算・減算を逆にするだけ。
時間外預入 未取立小切手 未取付小切手 連絡未通知 未渡小切手 誤記入
注意しなければならないのが「未渡小切手」の時の仕訳。まだ手元に小切手(小切手ですよ、手形じゃないですよ。)が残っているということはどういうことかというと、
A)「以前に仕訳の処理をしている」(つまり支払ったことになっている)という過去の出来事と、
B)「まだ手元にある」という現在の出来事(つまりなんらかの対処をしないといけない)です。
上記の出来事を仕訳にしてみると
A) ○○○ 1,000 / 当座預金 1,000 (金額は1,000と仮定)
B) ??? (決算なので何らかの処理をしないといけない)
となります。
で、B)なのですが、決算は決算時の経営状況を表すので手元にある小切手は戻します。だって相手に小切手を渡していない以上取り立てられることはないですから。つまりキャンセル処理をするんですね。でただ単に、A)の貸借を逆にすればいいかというとそれがちょっと違うんですよ。まずB)の借方の勘定はキャンセルと言うことで当座預金でいいんです。
当座預金 1,000 / ??? 1,000
(余談ですが、実務ではこの小切手は破棄するそうです。捨てちゃえば口座から落とされることもなりので、結果は上記と同じになりますね。)
ここまではいいのですが、
試験対策
簿記2級の試験では、問3の決算処理時に仕訳問題として出ることが多い。これがメインだが銀行勘定調整表そのものを制作する問題もでている。